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2010年3月6日土曜日

2010-1-10「認知症ホッとタイム」







今日は、3A体操というのをする為にNPO法人認知症予防ネットさんが来てくださいました。
認知症の発症予防や、進行抑制に効果があるとの事です。
進行し始めの初期や、中期以後の高齢者には受け入れられやすいと思うのですが、現在の私達の仲間にはどうかという点で心配しつつの体験の二回目でした。
昨年の1回目にお休みだった常連さんがいらしていて、ダメかもしれないと思いつつやってみましたが、ダメでした。
なので、左の写真はダメじゃない人たちの3A体操です。
いくつかの頭の体操を体を使って行っておられました。
写真を撮った私は、3Aが不適当な常態におられるご本人さんに付き添いつつ、写真を撮っていました。
そうだろうなぁと思ってはいたんです。自分の観察と評価が正しかったのは判ったのですが、3Aができない時期におられる方にとって、極端に言うと騒音でしかないので、連れ出してあげたいのは山々ですが、家族との分離不安があるので、そうもいきません。ご家族には3A体操で気分転換ができていたので。
できないご本人をどのようにして、3Aの時間を過ごしていただくかが課題です。
次回の導入について、騒がしくないものを御願いする事にしました。
している時間は、私がまたその方に付き添えばなんとかなるかなと。
静かなものなら一緒に出来るというわけでもないので、できない前提にしておかねばなりません。
本人にも来て下さった事でプラスの効果を与えてあげたいので、なにをするとプラスか常に考えています。
奥様だけでも気分転換ができれば、本人にとってもプラスであるとは思いますが、本人が過ごす時間にもプラスがあってほしいと思うので、もっと工夫をしなければと思います。
右の写真は、3Aの前に3Aの先生が持ってきておられた、新聞広告を使って、折り紙をしているところです。
みんなで飛行機を作って、飛ばして遊びました。
たとえば、この時、息子がいなかったら、何で「俺らが折り紙するねん」という思いが出てきたかもしれません。
息子が居る事で、息子と一緒に遊ぶ感覚で折り紙をして、飛行機の飛ばしあいっこをしてくれました。
折り方覚えてるんですよね。すごいです。
飛ばして喜ぶ姿は、子供のようです。
そしてきっと、その時の脳には、幸せ物質が放出されてそうです。
息子の効果は高いのですが、たとえば、やんちゃで、ゆうことを聞かない、ぎゃあぎゃあ言うタイプの子供だったら、きっと彼らはイライラして、帰るとか、うるさいとおこったり、こんなとこに来るなと言ったりするでしょうし、遊んでやる気にならなかっただろうと思います。
症状の一つですが、うるさいものは大嫌いですから。
うるさいとも感じなくなる時がくるのですが、それまでは、その進行度合いに応じて、軽度であれば我慢できますが、進んでいけばいくほど、騒音が嫌いになっていきます。まわりの自分に関係ない音はすべて嫌なのです。
クリスティンさんの本にも、まわりの音に圧倒される感じについて書いてありますが、認知症患者さんは、自分のまわりの音の中で、自分に関するもの以外を気にかけないというみんなが当たり前に発揮している能力を、きっと少しずつ失っていかれるのだと思います。
まわりが騒音になっていく中で、理論的には逆とも言えるのですが、まわりの音どころか自分のおかれている環境に対して反応する、気にする能力を失っていくのも同時進行です。
そして、さまざまな能力が低下していくと、うるさいとも反応しなくなります。
少なくとも反応する間は、適切な環境づくりを極力、まわりが心がけてあげたいものです。

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