一週間たったので、書こうと思います。
10/4に生涯学習センターで「暮らしの中の認知症講座」をさせて頂いて、その後当日来られなかった、認知症友の会の会員さんで、講座にご興味があった方や、当事者などの方、参加申し込みをしていて来られなかった方について、資料だけでもと、10/6頃かな、、、お送りしました。
うちの認知症友の会は、交流会に来て頂いた方に次回のチラシをお届けする為に、名簿的に登録をよびかけたりもしているわけですが、今年の初春交流会に一度お見えになられた方で、ご高齢の男性がおられました。
物忘れが気になるから来たとおっしゃっていて、でも矍鑠とした方で、しっかり物事を判って話しをされていて、人生の大先輩が来て下さったようでもあり、なんだか生き仏様のように感じさせる方でした。
ご家族のご様子や、日頃の自分の一日について話をして下さって、名刺をおいていかれ、認知症友の会も無料だし名簿登録しますか、交流会のチラシをお届けできますと言うと記入してくださいました。
また来ると言われていたのですが、毎回チラシをお送りしてもいっこうにこられないので、本当にご高齢だったので、転倒や何かがあって入院などされていないだろうかと思う事もありました。
今回の講座の資料お送りしたのですが、それが届いた夜だと思います、奥様からお電話がありました。
10/4に亡くなったのですと。
大往生だったようです。
ご自分の物忘れを、年相応かなぁ、気になるからきたよと微笑んでいらした素敵な方でしたので、大往生された事は、すっと私の中であの方ならそれが一番ぴったりというか、そうでなきゃというか、とても驚いたのですが、納得する自分がいました。
動物はみんな生まれて、死にます。
人間ですから、生まれてから死ぬまではそれなりに長いですが、避けられないいつか必ずやってくる自分の終わりです。
それをこんなに上手にされたというのは、生き方がきっと上手だったのではないだろうかと思いました。
様々な福祉の役職をしてきた事など、とても穏やかに話して下さって、人生を上手にというか、年を重ねる間自分なりに出来る事をして、人を支え助けてこられた人徳が、あのような素敵な老後に結びつかれて、旅立たれたのではないかと思いました。
ひきこもりをした事もある私と、ひきこもりをした事のある父。。。。
自分の小さい世界だけで、勝手に一人で苦しむよりも、その事柄を棚上げして、自分の命や時間、人生を何か他人や社会にとっての、有意義な事に使う方が、絶対にいいと思います。
何もできないようで、そんなことはないし、できない事と、できる事があって、できる事の方をたくさんすれば自尊心を育てて、自己肯定ができ、自分の為には何もできなくても、他人の為にならがんばれたりもします。
そこのあたりを自分で常に意識しながら、生きていけば、きっといつか後悔せず旅立てる日がくるのかしれないと思いました。
初七日もあけぬうちに、届いた郵便物にお気遣い頂いて連絡を下さった奥様にもとても感謝しています。
奥様のお元気そうな声に、ああこの声の奥様に支えられて、あの方は人生をすごしてこられたんだなぁ、だからこんなに長く人生を楽しんで往かれたのだなぁと思いました。
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