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2009年10月5日月曜日

2009/10/04 暮らしの中の認知症講座第一回「認知症とは?」を終えて。

今日は朝から父がはりきっておりました。
昨日も、はりきってましたが。苦笑

準備段階で気づいた事。
「あ、会場内のタイトル幕とかないよね。」
ま、いっか。
コスト削減。

会場の受付が始まる前にすでに来て下さった方もいらして、今回は一般市民向けだけど、市民が開催を十分知らないので、社協関係の方、民生委員さんなどの福祉関係の方の団体お申込が半数を超えていて、やはり皆さん志が高く、お勉強しておこうという意欲が強いんだなと感じました。

また、お申込頂いた方の中には、障がいをお持ちの方、認知症のご本人とご家族もいらっしゃいました。病気を知る事で、病気と上手につきあって暮らすヒントにしていただけたらいいなぁと思いました。

受付は、宇治市生涯学習センターの助成金事業という事もあって、生涯学習センター職員様がお手伝いにはいってくださいました。
父は昨日から言っていたように、受付をするという意欲満々だったので、センターの職員様のサポートもあって、マイペースに頑張って受付をしていました。
見てみて、列が長いと、もーどうしよ、手を出すか、代わるかって心の中で葛藤です。
けれども来られた方は、皆さん普段認知症の方の支援をしている福祉職であったり、障がい者支援にご尽力されている方も多く、受付がしんきくさいぐらいで文句をいう心の狭い方はいらっしゃいませんでした。ありがたいことです。

受付終了から少し時間が押しましたので、先生のお話が少し減りましたが、それについては、アンケートでも全部聞きたかったという回答も頂いております。しかし、いいわけですけども、休憩の後の質問コーナーの中で、先生がカットした内容を交えて、質問にお答えくださいましたので、予定していた内容はクリアできております。
あ、他の病気と認知症の違いの比較表は、さすがに細かい事なので家で読んで見比べてくださいで、先生がとばしてくださいましたが、それでよかったと思います。あれを読みながら進めたら、あと一時間ぐらい足さないと無理だったかもです。。。

ご質問を頂いた中には、具体的に自分が支援されている認知症患者さんの対応に関する質問があり、他の支援者の皆さんの参考にもなる回答が多かったと思います。
支援する方、介護する方、共に暮らす方の指針と、本人の暮らしについてどのように支援していくか、支援の指針について「水先案内人」と表現されていたのもきっと皆様の心に残ったのではないでしょうか。
独居老人の方を支援する場合、親族がなんとかしなくちゃという場合に、本人の出来ると思っている常態、暮らせると思っている事に対して、我々はどうすべきかについても、本人は発言できても、病気によってすでに判断能力に欠けている失認常態にあるという事を前提として、支援者が考え判断し、様々な手配の契約をし本人の暮らしを支えるという事について丁寧に回答されていました。

公演後頂いたお手紙では、認知症の方の常態の理解につながったという話を頂いています。
どの段階にいるのか、認知症の種類の中でもうちはどれだからこういう症状なのだなという事を認識したり、認知症に類似する他の病気であった事について再認識したりというお話も頂いています。

専門的で理解がなかなか進まない認知症を、それぞれの立場で見知った方に当てはめたりしながら、自分なりの理解を深めて頂いた手応えを感じさせて頂きました。
それも一重に先生のお人柄でしょう。

感想の中には、先生が気さくで、先生先生な感じじゃなかった、難しい話を聞かせ話術や、笑いをいれているのがすごいというものもありました。
先生は認知症の専門医として、日本国内でもとてもとても著名な方ですが、私達のような当事者の主催する地域の皆様への認知症理解講座を担当して頂けて、すごい事だなと改めて思いました。
きっと、先生のすごいところは、そのフットワークと、身近に感じさせるところ、わかりやすく伝えてくださるところと、認知症というなおらない病を抱える本人と家族を医療行為の限界を超えて向き合っていこうと考えておられる点ではないかと思っています。

私個人的には、今回初めての主催、司会進行で、ド素人で冷や汗もんでしたし、とちゅうであたし何いってんだろ?と思う事もありましたけれども、終わった後で、「初めてなんですか?上手でしたよ」とお声をかけて頂いたり、「きてよかったです」と直接おっしゃって頂けたり、「お電話で対応丁寧にありがとうございました」と言われたりで、ちょっとホッと致しました。
自分に自信がないのは、認知症で記憶に問題がある父もそうですけれども、私も社会生活が苦手な人ですから、人前に立つ事は実は大の苦手で、内科主治医にストレスでへろへろになって行く度に「やめといたらええのに」と言われております。
でも、誰かがやってくれるだろうって放置するのも嫌ですし、一人一人が知らない事で困難になっている事を目の当たりにしているのに、一人一人お話を聞いて助ける余裕がない中では、まとめて学習して頂いていざって時に困らない方がいいし、すでに困っている人には相談一件ずつに対応するよりも専門家の話を聞いて自分でうちならこれかと思って頂けると私も的外れな回答をしなくていいわけで。苦笑
ないならやる。ないなら作る。その方が誰かがやるのを待っていて悪化するよりマシなんじゃないかと。
まぁ、もちろん失敗しちゃう事もあるし、ど素人なのでやりようのない事もありますけど、それは専門家を御願いしつつ、なんとかやる事もできると思いますし。

そうそう、やってみて困ったのは、事前に確認の出来てない参加者について。
本当に聞いてなくて、その場の対応だったのですが、事前に聞いてないと対応できない事もあるわけなんですよね。
申し込みで個人情報の保護の都合があるから、その人の詳細を聞いてはいけないという役所の指示がある中で、封書ならまぁいいという事で区分を聞いていたのですが、電話もOKで、それでもつっこんで聞けない部分もあって、結果特別な配慮がいる方の準備が足りなかったのです。
来られてびっくり、ああ、どうしようでした。
申し込み方法を検討する時に、センターとしては、どなたが来ても対応できるようにしておけば、区分なんて聞かなくていいじゃないかといってました。
私としては暴言の出てるかた、じっとしてられない症状のある方が来られるなら、対応できる体制をとりたいけれど、当事者家族会員ではない支援スタッフが、ほとんどいないうちの会としては、ボランティア呼びかけを続けているけど、あてがないので、雇用でもしないと準備できない状態でしたので、万人OK体制で用意は難しいからせめて区分を聞いて、福祉職の方、認知症のご本人の方などがわかっていれば、多少は対応準備できるかと思っていたのです。
申し込み段階で区分を聞く時に障がいのある方やご本人参加について、対応策を当事者の関係者の方と相談できた方もいて、区分を聞いていなかったら、当日でこれもあわてたのではないかと思います。
今回来られた方の中で、対応が必要な方で準備できていなかった対応策について、思いつかなかったもので、その場で参加者同士で対応策を考えて対応して下さったのは、大変助かりました。
ありがとうございました。
次回までに、対応策を充実させておきたいと思います。

申し込み頂いている時に、広報力の不足で、本当にお困りの当事者に、知識をつけて頂きたいにも関わらず、講座の開催が知られていない事がわかっておりました。
今回は一般参加の方が少なかったわけですが、次回は別の手段で広報して、より多くの認知症に関わる宇治市民の方、あるいは近隣市民の方に、認知症の知識を増やして暮らしに生かして頂けるように、広報手段を検討中です。
一番したかったのは、回覧板なんですが。苦笑
つてがなく方法を知らなかったので、これからもっと地域市民の組織について勉強して、知り合いを広げて市民の皆さんに届くように広報する努力をしたいと思っています。

今回ご参加いただけなかった方の為に、今回の収益は、当会の為に使う事はもちろん許されていませんので、余剰金はすべてこの講座を通して知り得る認知症情報をまとめた冊子作成にあて、講座に来られなかった皆様に配布する予定です。

「非営利の団体」が「NPO団体」と思われておりますが、NPOは維持の為には何らかの売り上げや収入が許可されていて、人件費を経費計上しても良い事になっているのですが、私達の認知症友の会のように、手弁当で人件費がでない団体もあります。
何も売ったり、稼いだり全くしていませんし、会費も正会員は無料ですから、寄付金(あるいは賛助会員費)と助成金のみで会自体は運営を目指しています。
正会員のほとんどが認知症のご本人とご家族で、若年発症の場合は生活が大変だったりしますので、その中で会の活動に足を運ぶ費用だけでも重荷であったりしますから、できれば会費をとりたくないのです。
しかし、細々とした暮らしの中で払う、会費分の価値がある活動をできればいいのにとは考えています。
会費のご負担を頂ける会員様には、賛助会員として会費をお支払い頂く事にしておりますので、全会員が無料ではないのですが、もっと活動を広め賛助会費を集める事ができたら、宇治市だけでなく、城陽市や京都市の南部でも交流会活動の場所代がでるのになぁと、思う今日この頃です。
大手様とえらい違いですが、自分達らしく活動頑張っていきます。

あ、そうだ。当日質問の中にあった、若年の認知症の受け入れ可能な施設はありますかという問いですが、通常は、介護保険の施設は、基本的にどこでも入れるはずなんです。
でも、施設のスタッフの受け入れ体制の都合で、断られるわけです。
受け入れがしてもらえない事の多い若年の方、そして、若年の方ご自身がなんで高齢者の託児所みたいなところにいかないといけないのかと思う施設、その相互の関係を考えたら、逆に若年のみを集めた施設があるべきだと思います。
しかし現実には先生が回答されたように、関西では滋賀県の守山までいかねばありません。
で、実際、高齢者とまじって受け入れを努力している施設がいくつか宇治市にはあります。
得意かどうかは別です。受け入れてくれているという常態です。
そういう意味では、若年ですがいいですかと聞いて、いいですよと言うか言わないかなんですが、一度調査しようと考えています。
私達の会員さんが通っている施設は受け入れてくれている施設というわけですので、それだけでも9カ所知っています。
残念ながら名前をあげる事ができません。
私達の交流会では、そのような情報も、当事者間で、うちはこの施設でこんなことしてる、こんなところだよという形で、ご紹介しあっています。
先生もそうです。どこの先生がいいかなと交流会で聞かれると、私は誰がいい!とはできるだけいいません。会員の皆さんの主治医の先生方について、それぞれにうちはこんな先生ですって話してもらって、それを聞かれた方がじゃあ誰にしようと考えて受診を決められています。
その時には、もちろん本人も家族も一緒に話していますので、ご本人も受診について受け入れる一つのきっかけともなります。
デイサービスもそのように、本人と家族達が紹介するので、誰々さんも何曜日に行っておられるなら、その曜日あいてないかなぁと、仲間と共に通う話もでてくるわけです。
仲間や友達関係が壊れていく病気ですから、同じ病の仲間とデイサービスで同じ時間をすごして 会話できるのはいい事だと思います。
そうそう、認知症介護者の方もいらしてますので、ベテランの工夫も聞く事ができます。
要介護度が高い方のお悩みは、そういう方同士で「うちもそう」「うちはこうした」という話も出ますし、まだ意見の言える認知症本人が「きっと介護されてるご本人は判ってるよ」と言うこともあります。
交流会は、集う事以外に制約はしていません。予約もいりません。
ご興味があれば、ぜひふらっとお越しください。

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